ほろほろ酔うて木の葉ふる

 

  何かさみしく死んでしまへととぶとんぼ

 

  さみしい風が歩かせる

 

  あるけばかつこういそげばかつこう

 

  こんな蕎麦がうまい浅間のふもとにゐる

 

  風にめざめて水をさがす

 

 泊めてくれない折からの月が行手に

 

山頭火 ーー句と版画


風の旅人


小崎 侃画  村上 護編  グラフィック社